約 3,152,481 件
https://w.atwiki.jp/angevierge/pages/448.html
《酒豪の騎士 ヴィクトリカ》 プログレスカード レベル3/赤/P8000/G4000/S1 【人間】/【騎士】 リンクフレーム なし 《自》リンク‐リンクステップ開始時【リンク(8)‐2ΣΩ】そのターン中、このカードのパワーを+6000。 「どっちが活躍するか勝負しないか。美味しい一杯を賭けて、ね」 illust りいちゅ 絶対進化の切札たちで登場のレベル3の赤色のプログレスカード。 純白の機械天使に先行収録された。 収録 純白の機械天使 B3-072 C 絶対進化の切札たち B3-072 C
https://w.atwiki.jp/ludesia/pages/26.html
アンジュ=オックスブラッド Anjou=OxBlood 「・・・悪趣味だわ。」 性別:女性 年齢:10歳 幼少の頃のトラウマによって心に闇を持ってしまった少女。 過去の事件が原因で両親を失い、自身も襲われるが放浪の旅人、ネロに助けられる。 それからはネロを兄のように慕うが、心を開く気配はない。
https://w.atwiki.jp/moonside-hazama/pages/32.html
アンジュ=オックスブラッド Anjou=OxBlood 「・・・悪趣味だわ。」 性別 :女性 年齢 :10歳 戦う理由:一人になりたいから 幼少の頃のトラウマによって心に闇を持ってしまった少女。 過去の事件が原因で両親を失い、自身も襲われるが放浪の旅人、ネロに助けられる。 それからはネロを兄のように慕うが、心を開く気配はない。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/5400.html
アンジュ・セレーナ イノセンスR 称号名 備考 コンボ初級? コンボ中級? コンボ上級? コンボマスター ベルセルク 修道女? 司祭? 司教? 大司教? 偉大なる功績? 味の探求者? 砂上の天使? ヒンメルの教育係? 聖女? 智将の転生者? 強情な雇い主? トドメを刺した女性? お説教メイド? すべてを見透かす女性? リアリスト? 隠しても意味ない女性? 大和撫子? 会員番号0003? ズルい女? 自由な女性? 真贋を見抜く者? 背負いし者? 迎えし女性? 大食い大会優勝者? 食の神? メガネに愛されし者? 酒豪? 舞踏会の花? ふんわりお嬢様? DLC キムラスカの王女? DLC アイドル候補生? DLC ひつじつの? DLC くせっけアンジュ? DLC クールメガネ? DLC TOWレディアントマイソロジー3 称号名 備考 聖女? デフォルト称号
https://w.atwiki.jp/angevierge/pages/537.html
《豪胆の騎士 ヴィクトリカ》 プログレスカード レベル4/赤/P10000/G4000/S1 【人間】/【騎士】 リンクフレーム なし 《自》リンク-リンクステップ開始時【リンク(8)‐3ΣΩ】 あなたの捨札のプログレスを1枚選び、手札に戻し、 そのターン中、このカードのパワーを+7000。 「テラ・ルビリ・アウロラのためなら、誰が相手でも退くものか!」 illust りいちゅ 絶対進化の切札たちで登場のレベル4の赤色のプログレスカード。 収録 絶対進化の切札たち B3-073 U
https://w.atwiki.jp/actors/pages/4028.html
ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュをお気に入りに追加 ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュのリンク #blogsearch2 ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュとは ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの42%は欲望で出来ています。ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの41%は魂の炎で出来ています。ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの6%は情報で出来ています。ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの5%はかわいさで出来ています。ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの3%は砂糖で出来ています。ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの2%は鍛錬で出来ています。ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの1%はマイナスイオンで出来ています。 ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュ@ウィキペディア ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュ ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの報道 gnewプラグインエラー「ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュ」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュのキャッシュ 使い方 サイト名 URL ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ ギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュ このページについて このページはギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるギョーム・ルメイ・ティヴィエルジュに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/314.html
Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・「アンジュ」 第3話 第3話「アンジュと博士」 蘆屋の研究所は要塞にも似て、近代的ながら無愛想な外観だ。角張った中央棟を、荒野 から空へと突き出していた。かつて長岡京と呼ばれたあたりにある。 アンジュは南側の入り口付近で、警備にあたっている。 自治都市武装隊に籍を置きながら、警備員として雇われたものの、蘆屋は中央棟にいて 姿を見ることさえアンジュはできないでいた。 砂混じりの風が、日に焼けた赤茶の髪をなでる。退屈な見張りの毎日に、アンジュは いらだつばかりだ。 一本道の道路を、見慣れない車が走ってきた。定期的に来る、入荷のトラックではない。 なんだろう、とアンジュは目を細めて車を確認しようとした。 車は大きくなる。アンジュのそばまで来るととまった。 骨組みが露出した、造りかけみたいな車で、上部にひさしのようなパネルがついている。 まもなく運転席のドアが開き、中から老人が出てきた。 片田舎の長老といったふうの、小柄な男だ。 「やあ、ご苦労じゃの」 気さくに話しかける老いた男に、アンジュはけげんそうな顔を向ける。かまわず、老人は 口を動かした。 「こいつは太陽光と魔素で走るソーラー・魔素・ハイブリッドカー、『ソラマーソーカー』じゃ!」 自慢して、老人はふしくれだった手で車体をなでた。 首をかしげながらも、研究所の関係者かとも思い、アンジュは相手を客として応対する ことにした。 「ここに用ですか?」 「いい野菜がとれたんで、蘆屋に持ってきてやったんじゃ」 「はあ?」 車の後部座席から、老人が荷物を引き寄せる。布の袋には、大根や泥の付いた長葱などが 入っていた。 「じいさん、何勘違いしてるか知らないけどね」 日頃のうっぷんもあり、アンジュの声は荒くなる。 そこへ、何事かと年配の警備員がやって来た。老人を見るなり、顔色を変えて警備員は 頭を低くする。 「これは、うちの新入りが失礼しました!」 「いや、全然かまわんよ」 少ない歯を見せ、老人は愉快そうにしわを増やした。 「蘆屋にこいつを持ってってやろうと思ってのう」 「では、届けておきます」 「なんの、わしが行くわい」 「しかし、今、武装隊の幹部のかたと会議中とのことで」 年配の警備員がへり下るのを、アンジュは不思議に思う。所員のOBか何かだろうか、 などとアンジュは推測をめぐらした。 「結構結構。ほれ、姉ちゃん、一緒に行こう」 「へ?」 「ボッチだと思われたくないんでの。いいじゃろ」 老人に招かれとまどうも、アンジュはついていくことにした。まさか蘆屋には会えない だろうが、もし少しでも近付ければそれも成果だ。 研究所内のすれ違う所員は、老人を見ると深く頭を下げる。 見た目より偉い人なんだなあ、とアンジュは考えを改めた。だが、野菜の入った袋を手 にさげる老人は、やはりどこにでもいる気のいい老人にしか見えなかった。 二人は通路を進み、いくつもゲートをくぐり、中央棟のエレベーターに行きついた。ここ まで到達したのは、アンジュは初めてだ。 中央棟のエレベーターは大きな円柱で、鈍く銀に光っている。エレベーター前の警備員 は、やはり礼をした。 「通してもらうぞ」 「そちらは?」 警備員は、アンジュにやや敵意のある目線を向ける。 「そちらはもないじゃろ、あんたらの身内じゃよ。さっきナンパしたんじゃ」 おい、と突っ込みたくなるのを、アンジュはこらえる。 慣れたようすで、老人は数字の付いたパネルを操作する。 エレベーターが降りてくると、ブザーが鳴った。入り口が開き、内部へいざなう。老人は アンジュをうながした。アンジュが先に入り、あとから老人が入る。 エレベーターは上昇していった。 「あんたは、いったい……」 アンジュが疑うような目をすると、老人は静かに笑んだ。 エレベーターが加速する。やがてエレベーターは最上階で止まり、またブザーが鳴り 響いた。 アンジュと老人はエレベーターを出る。黒い床は二人を映すほどなめらかだ。壁は一面 ガラス張りで、遠くの山々が一望できる。 大災害以降、日本は中世に戻ってしまったかのようだが、ここは別世界だといわんばかり に未来的だ。 老人は勝手知ったる、というふうで歩いた。扉の前に老人が立つと、男の声がきこえ てきた。 『失礼。今、来客中なのだが』 扉の向こうから、通信機でしゃべっているらしい。老人は軽くうなずいた。 「知っとるよ。かまわんて。入れておくれ」 『そちらの連れから強い金属反応がある。武器は置いていただきたい』 老人がアンジュの顔を見上げる。アンジュは皮のツナギに包んだ体を曲げ、足首に 仕込んだナイフを取った。 老人が台を枝のような指でさす。アンジュは小型ナイフを円筒の台に置いた。 厚い扉が三つに割れて、静かにスライドしていく。 広い部屋がアンジュの目に入った。ここもほぼ全面ガラス張りで、明るい。 部屋に入るアンジュは、妙な違和感をおぼえた。魔素が抜けていくような感覚だ。 部屋の真ん中のテーブルをはさんで、男が二人いた。 一人は三十歳程度に見える。薄いフレームの眼鏡をかけ、黒いスーツに身を包み、白い 髪をして、やせて長身だ。老人を迎えるように、男は立っていた。 もう一人は歴戦の勇士といったさまで、盛り上がった肩をして、顔にいくつか古傷を つけている。ぶぜんとしたような態度で、皮張りのイスに座っていた。 「よお、蘆屋の」 老人は立っている黒スーツの男に歩み寄る。 (あれが蘆屋……?) 蘆屋は、一次掃討作戦以前から現役の研究者だったはずだ。それなりの年齢のはずだが、 アンジュにはそうは見えなかった。髪は白いものの、せいぜい三十歳前半ほどに見える。 だが、蘆屋はその魔素で若さを保っているのだった。 「平賀博士、出迎えもせず失礼した」 蘆屋が特に感情を込めず、老人にわびる。 (平賀博士……?) 「げっ、平賀って、平賀?」 驚きのあまり、アンジュは飛び上がった。平賀は蘆屋に並ぶ、五系統の一を確立した 大発明家だ。 「そのかたは?」 蘆屋はアンジュを見て、たずねる。 「みんなひどいのう。ここで働いとるんじゃぞ。わしの彼女じゃ」 「そうか。大所帯なもので、恥ずかしい」 「服部君も、久しぶりじゃな」 平賀は座った男にもあいさつした。野獣を思わせるような男は、平賀に会釈する。 服部という名を、アンジュはきいたことがある。武装隊の幹部だ。魔法もできて武芸 百般と言われ、百人隊を十個率いる大隊長だ。 アンジュは蘆屋を見つめる。 (殺せるか……?) この部屋にいると、魔素を集中できないらしい。腰に魔素刀があるが、使えないだろう。 (武器もない。けど、殴って締め上げれば、いけるかも……) 蘆屋も魔素を使えないなら、都合がいい。蘆屋は長身で目つきは鋭いが、アンジュの見る ところ戦士ではないようだ。服部は止めるだろうが、ごく短い時間ですませればできる、 とアンジュには思えた。 「で、ご用件は?」 蘆屋は明らかに不愉快そうに、平賀にきく。 「うん、わしんとこでいいのが取れたんでな、おすそ分けじゃ」 「心づかい、痛み入る。それだけかな」 「うん。二人とも、何といっても食いもんじゃよ。これがなきゃあ、魔法使いじゃと偉ぶっ てもどうにもならんからのう」 「ご教授、感謝する」 蘆屋は手を少しあげた。部屋のすみから、コーヒーカップが二つ浮かび、宙をゆっくり と飛んでくる。 テーブルのポットには、いまや高級品のコーヒーが入っている。 カップは小さな音を立て、テーブルに置かれた。 「飲んでいかれるといい」 蘆屋が勧めると同時に、アンジュは絶望に打ちのめされる。この部屋では、蘆屋だけが 魔素を使えるのだ。 (これじゃ、勝てるわけない……) 蘆屋は殺気に気づいて、わざとカップを浮かせてみせたのか、とアンジュは戦慄し、額 に汗をにじませる。蘆屋がアンジュを殺すのは簡単なはずだ。 「んにゃ、お構いなく。もう帰るよ」 平賀は首を振ると、歩きだす。 「では。送りもせずすまない」 「いやいや。じゃあの。今度またの」 「そのときはよろしく」 アンジュも平賀のすぐあとを歩く。複雑な思いをあとに残しつつ、アンジュは平賀に 従い、部屋を出た。ドアが閉まるとアンジュは息をつき、台に置いたナイフを取った。 「あなたが平賀博士とは知らず、失礼しました」 アンジュが頭を下げると、平賀は肩を揺らして笑う。 「悪いと思うなら、茶に付き合ってくれ。休憩室に行こう」 「はあ」 精神的な疲れを引きずり、アンジュは平賀のあとについて行った。 中央棟を離れ、所員寮近くの休憩室に二人は入った。長いテーブルがいくつか並んで、 イスは誰にも使われていない。 「貸し切りじゃ。二人きりじゃのう」 「はあ……」 テーブルの一角に平賀が座る。アンジュはサーバーから二つの紙コップに茶を入れて、 平賀の向かいに座った。 平賀は、ポケットからウサギの置物のようなものを出した。 「わしが造った『きいちゃイヤーン』じゃ」 「はあ?」 「耳のイヤーとイヤーンをかけてるんじゃ」 「えーと、何かの装置ですか」 「ふむ、きいてみよう」 平賀がウサギの背中を押す。人の声がきこえてきた。 『次の異形退治作戦は大きくなる。必要な魔素兵器だが……』 男の低い声だ。アンジュは思わず目を見張る。 「これは……」 『要望には応える。代わりに、こちらの要望はいれていただく』 蘆屋の声だ。 「これは、盗聴器?」 アンジュがきくと、平賀はうれしそうに口の端を上げる。 「魔素をほとんど感じさせないすぐれものじゃよ」 『異形はなるべく生け捕ってほしい。うちから魔法使い数人を出すから連れていってくれ』 蘆屋の要求に、服部の声は不満そうだ。 『異形はできる限り殺す。それが今度の作戦だし、そもそも武装隊はそういうもんだ』 『そのために使う魔素兵器は、誰が供給しているのか』 『今までどれだけ実験に協力してきた? 実験に犠牲者まで出しているんだぞ!』 服部の荒い声とは対照的に、蘆屋の口調は落ち着いたままだ。 『人体実験はそちらから申し出たことで、こちらから願い出たことは一度もない。引き換え にと提示された魔素兵器は十分に納品しているはずだ』 『この前も、戦死者が出たんだ』 『本当にうちの改造異形による死か? 口封じにあなたがたが殺しているという話もきいたが』 『人体実験がばれて困るのはあんたらだろう!』 『いや、うちはいっこうに困らない。そちらの意向であろう。嫌なら結構。こちらがほしい のは人間の実験台より、材料としての生きた異形だ』 少しの間が空いたあと、また服部の声がウサギの機械から出る。 『魔素兵器を造っているのは、あんただけではない』 『他にどこと取引する気かね。安倍は異形と共存しようというほうだろう。さっきの平賀 博士もだ。小角、玉梓は確かにすぐれた魔法技術を有している。だが我々のように汎用 魔素兵器を量産できてはいない! うちは期間労働者まで雇って、そちらが要求する魔素兵器を供給している。もはや一大 産業だ。自治都市も経済的依存をうちに頼ることになる。我が蘆屋系魔法科学だけが、この 荒廃した世の光となれるのだよ!』 突然、盗聴が切られる。 「ありゃ、気づかれたか。壊された」 平賀は頭をなでた。 「えっ!」 「最初から気づいてて、わざとこっちに話をきかせたんかのう」 「ええっ!」 「いや、何、わざとならまあ蘆屋も怒ってないじゃろ。きいてほしかったんじゃよ、たぶん」 ひどく疲れを感じ、アンジュは肩を落とす。紙コップを手にし、さめた茶を一口飲んだ。 「わしはな、自治都市のもんと話をしててのう。全然別の件じゃが」 平賀は自治都市の幹部と話し合うなかでズシのことを偶然知り、アンジュに会いに来た のだという。 「はじめから、私に会いにきたんですか」 「まあ、そうじゃ。いやあすまん、あんたがどんな人かわからんかったから。蘆屋に何か する気なら、止めたほうがいいかのかなと思ってのう」 アンジュは何とも言えず、茶を見つめる。 「蘆屋も昔からああではなかったんじゃが」 「私は、どうしても許せない……」 「じゃがきいたじゃろ、人間を実験台にするのは、武装隊がやっていることでもあるしのう」 「じゃあ、悪いのは武装隊……」 「うーん、でもそういう武装隊を使っとるのは自治都市じゃ」 「じゃあ自治都市が……」 「しかし実際、異形は危険、武装隊は必要と」 平賀は茶を取り、のどを鳴らして一気に飲み干す。 「というわけじゃから、なかなか難しいの、こりゃ。さて、そろそろ帰るとするかな」 立ち上がり、平賀は出口に向かう。アンジュも立ち、見送ることにした。 通路を歩き、やがて最初に二人が出会った南の門にたどりつく。 「アンジュ、はやまらんことじゃよ。さっきも言ったが、これは難しいからのう」 「……はい」 「見極めることじゃ。あんたが本当に正しいと思ってすることなら、わしは止めんよ。しかし 迷いがあるなら、少し考えてみることじゃ」 平賀が乗り込むと、車はモーター音をきかせる。 アンジュは頭を下げた。車はひびの入った道を走り、遠ざかる。 黒いつぶのようになり、車が見えなくなるまでアンジュは見送った。 上へ
https://w.atwiki.jp/angevierge/pages/607.html
《コードΣ42エルル エンジョイモード》 プログレスカード レベル2/白/P6000/G4000/S1 【アンドロイド】/【飛行】 リンクフレーム なし 《自》リンク-リンクステップ開始時【リンク(5)‐2Ω】 そのターン中、このカードのパワーを+4000し、 そのバトルの終了時、相手のダメージゾーンの表向きのカードを1枚まで選び、裏にする。 「ジェットコースター、速かった~! ビューンて!ね、もう一回!」 illust ひなた睦月 少女たちの休日で登場のレベル2の白色のプログレスカード。 収録 少女たちの休日 E1-022 R
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/1000.html
術・技:アンジュ・セレーナ イノセンス イノセンスR TOWレディアントマイソロジー3 レイズ イノセンス 術・技名 分類 備考 ローバーアイテム 特技 光波刃 特技 牙突衝 特技 牙連刃 特技 空襲刃 特技 飛翔刃 特技 翔牙裂臥 秘技 蛇咬牙突 秘技 牙突連撃 秘技 飛翔連斬 秘技 守護方陣 奥義 斬刃連牙突 奥義 連牙飛翔鮫 奥義 牙連光波刃 奥義 転生蓮牙突 奥義 フォトン 下級天術 ピコハン 下級天術 ヒール 中級天術 リカバー 中級天術 バリアー 中級天術 レイ 上級天術 キュア 上級天術 ピコピコハンマー 上級天術 レストア 上級天術 リザレクション 上級天術 ホーリーランス 上級天術 レイズデッド 上級天術 フィールドバリア 上級天術 ビッグバン 上級天術 鳳翼熾天翔 秘奥義 上へ 術・技:アンジュ・セレーナ(TOI)を編集 イノセンスR 術・技名 分類 備考 ファーストエイド 初級天術 R版追加術 ヒール 中級天術 キュア 上級天術 ナース 中級天術 R版追加術 リザレクション 上級天術 リカバー 初級天術 ディスペル 初級天術 R版追加術 アンチマジック 初級天術 レイズデッド 上級天術 フォトン 初級天術 レイ 中級天術 グランドクロス 上級天術 R版追加術 ローバーアイテム 特技 光波刃 特技 牙突衝 特技 閃光翔 特技 カイルのものと違い閃光「翔」。R版追加技 空襲刃 特技 月閃光 特技 R版追加技 飛翔刃 特技 聖煌輪 秘技 R版追加技 牙突飛燕衝 秘技 光波連刃 秘技 牙連刃 秘技 秘技に変更された 空襲閃光翔 秘技 R版追加技 月閃襲追刃 秘技 瞬迅閃裂破(しゅんじんせんれっぱ) 奥義 守護方陣 奥義 連牙飛翔刃 奥義 R版追加技 崩龍斬光刃 奥義 天翔光波刃 奥義 光翼聖断煌 第一秘奥義 鳳翼熾天翔 第二秘奥義 上へ 術・技:アンジュ・セレーナ(TOIR)を編集 TOWレディアントマイソロジー3 術・技名 分類 備考 ローバーアイテム 特技 光波刃 特技 こうはじん 牙突衝 特技 がとつしょう 牙連刃 特技 がれんじん 翔牙裂臥 秘技 しょうがれつが 蛇咬牙突 秘技 じゃこうがとつ 牙突連撃 秘技 がとつれんげき 守護方陣 奥義 斬刃連牙突 奥義 ざんじんれんがとつ 連牙飛翔鮫 奥義 れんがひしょうこう 牙連光波刃 奥義 がれんこうはじん ヒール 治癒術 リカバー 治癒術 バリアー 補助術 キュア 治癒術 リザレクション 治癒術 レイズデッド 治癒術 フィールドバリアー 補助術 レイ 上級術 ホーリーランス 上級術 鳳翼熾天翔 秘奥義 威力は術攻依存。変身の演出はなし レイズ 術・技名 分類 武器・魔鏡 備考 閃光翔 術技 ヒゴノカミ ヒール 術技 グラディウス・I 光波刃 術技 ドミニオンダガー 光波連刃 術技 イビルハンター リザレクション 術技 ロンデル レイ 術技 ディバインエッジ ホーリークロス 鏡装 癒しの聖女 アンジュ 本作で新たに習得秘技→セイクリッドクロス 瞬迅閃裂破(しゅんじんせんれつは) 鏡装 ご褒美ランチタイム アンジュ 秘技→帰刃閃摂破 聖煌輪 裏鏡装 前世の導き アンジュ 秘技→セインツマーチング 空襲刃 BST鏡装 ドレスのお披露目 アンジュ 秘技→月閃襲追刃 天翔光波刃 報酬魔鏡 ナーオスの聖女 紅翼熾天閃 通常魔鏡 前世の巡り合わせ 蝶翼紙天照 季節魔鏡 春風に誘われて デッドオン・ストラテジー CO魔鏡 戦場の支配者 +ローエン 上へ 術・技:アンジュ・セレーナ(TOtR)を編集
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/312.html
Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・「アンジュ」 第1話 第1話「アンジュとズシ」 牛に似た醜悪な異形は、暴風のような鼻息を出して襲いかかる。 光の刃が一閃し、異形の首に落ちた。 怪物は頭を飛ばし、青い血が滝になって血だまりを作った。 乾いた風が砂を巻き上げる。 見渡すかぎり荒れ地が広がって、ところどころビルが傾いている。 かつての天変地異によりできた地割れが、まだ痛々しく残って口を開けていた。 異形を斬った女の光る剣は、魔素をうしない刃を消した。 砂避けのゴーグルを額に上げ、短めの髪を押さえると女は一息つき、腰の水筒を取って 口に当てた。 うがいすると、皮のツナギに身を包む若い女は、口の中の砂ごと水を地面に吐く。 がれきに囲まれた集落の入り口に向かい、女が歩いた。かつてビルの一部だったがれきが、 今は異形に対する防壁だ。 男が地に木の杭を打ち込んでいる。 「ズシ、終わったよ」 女はズシと呼ばれた男に近づいていく。ズシは白衣と呼べるだろうか、茶色く汚れた 白衣をまとい、荒れた髪をして、何かつぶやいていた。 「結界は大きいと希薄になるのであるからして、つまり強度を上げる一つの方法は結界を 小さくすることであるからして、つまりアンジュの『魔素刀』もごく薄い一種の結界である からして、つまり……」 打ち込まれた杭に縄をかけ、符を貼り、ズシは念じる。 「木克土、土克水、……万物の理を以て邪を制す」 そんなズシを、集落の子供が不思議そうにながめていた。 「こいつは、魔法科学のやりすぎで頭のネジが飛んじゃってるのさ」 アンジュは数人の子供に言ってやった。ズシはかまわず念じ続ける。 魔素が濃度を増し、結界が強まるのを、アンジュは感じた。 「おねえちゃん」 少女がアンジュに声をかけ、小さな指を見せた。アンジュはしゃがみ込み、頭をなでてやる。 「ん、なあに」 「あたちねえ、よんさいなの」 「ふーん、そう」 「でも、ごさいになるの」 「へえ、いつ?」 「あのねえ、あしたのあした」 「そう……」 アンジュはゴーグルの下の顔をくもらせるが、すぐ笑顔を作った。 「よかったね」 子供たちを呼ぶ、大人の声が聞こえてきた。子供たちは駆けていく。彼らに親はいない。 集められた孤児だ。 集落の大人はアンジュとズシに複雑そうな目を向けると、子供たちを連れて去った。 自治組織の武装隊を敬遠する者も多い。異形を退治する、今の世には必要な連中ではある が、中には高額な報酬を要求する者や異形殺しを楽しむ異常者などもいる。嫌われても 仕方ない。 アンジュは短くため息をつくと、ズシに言った。 「なあ、やっぱり集落の人たちには避難してもらおう。うちらじゃ守り切れないよ」 ズシは答えず、古くなった魔法書に目を近付けていた。五系統のうち、ズシは蘆屋系に 属する魔法科学の見習いだ。 アンジュとズシは大阪自治組織の武装隊から派遣され、異形退治・結界の補修に来ていた。 もし防衛が無理なら集落の住民たちと相談し、土地を捨てるよう説得することも任務の うちだ。 避難先として自治都市近くにテント村が用意されてあり、以前から集落の代表に話は 通っている。 すでに住民の半分は納得していた。 「金ももらったし、もういいじゃないか。ケガしたら損だよ」 アンジュも、人助けをしたいという正義感がないわけではない。だが、どちらかといえば 生きていける金さえもらえばいい、という現実主義者だ。開き直っていた。 「意地になったってしょうがないよ。なんか、武装隊から追い出された奴がいたみたいだ けどさ、あんなのは馬鹿だよ」 ズシはきこえていないかのように、結界を繕う。 「そりゃ、避難してそのあとどうなるかはわからないけど。ここはダメだよ、なんでだか 異形があとからあとから来てキリないや」 避難すれば人々の何割かは助かる。三日後には自治都市の武装隊から、本格的な部隊が やってくるはずだ。 「あとでまた戻ってきてもいいんだしさ。いつになるかわからないけど」 「……結界の強度を上げるいまひとつの手段としては、より強力な符など魔法具を使うこと であるからして、つまりより確かな媒体が必要であるからして、つまり……」 「ズシ、あの子たちが気になるのか?」 「……つまり」 アンジュとズシはコンビで面倒な仕事をしてきた。異形退治の後処理など、メインに ならない裏方作業だ。二人は武装隊では下位のほうだった。 「いまどき、親がいないぐらいなんだよ。普通じゃないか、うちらだって」 こんな時代だ。身寄りのない者は、生きる手立ては限られる。 魔素の素質があったアンジュとズシは、まだ運がよかった。 「そりゃあさ、誕生日はテントか、野宿か……それでも死ぬよりはましだろ?」 ズシは細い顔を魔法書にうずめるようにして、つぶやき続けた。 「……魔法は宇宙の法則を理解し、少し曲げるものであるからして、それによりできる歪みを 補うことが必要であるからして、それがつまり符であったりあるいはなんらかの魔法具で あるからして、つまり……」 「……ダメだこりゃ。私は集落の代表の人に言ってくるよ。もう結界の補修はいいよ、ズシ」 アンジュはあきれ、ズシから離れた。 翌日、住民たちは井戸のある広場に集まり、避難準備をしていた。 人々の顔は暗い。無理もない。自分たちの土地を捨てるのだから。 アンジュは人数確認の報告をききながら、荷物のチェックをしていた。 ズシの姿はない。どうせあとで来るだろう、とアンジュは怒り半分で探しもしなかった。 「誰か、誰か知りませんか!」 さわいでいる施設の職員に、アンジュはたずねた。 「なんかありましたか」 「うちのハナがいないんです」 「えっ……」 明日が誕生日といっていた女の子だ。 異形の魔素を、アンジュは砂を含む風とともに感じ取る。 アンジュは駆け出した。 荒野を少女が一人、歩いていた。古くなったウサギのぬいぐるみを抱き、少女は遠くの 山を見つめていた。どこかで缶が転がる音がすると、少女はおびえてぬいぐるみを強く抱く。 前時代の異物である斜めのビル、壊れた自動販売機などが、少女の目にはひどく恐ろしい ものに見えた。 また物音がした。少女が見ると、そこにはやけに細い、大きな犬のような異形がいた。 異形が開けた口には、鋭い牙が並んでいる。 五歳に満たない少女にできることは、ただ身を硬直させることだった。 獲物に向かい、異形は四つ足を曲げ、飛びかかろうと力をためる。 異形の足が地から離れた。異形がすばやく突っ込んだのは女の子、ではなく光る刀の刃 だった。 異形は真っ二つに分断される。少女の左右に、分かれた異形の半身が倒れた。 雨のような体液の中で、少女はやはり何もできないでいた。 「何で結界の外に出たんだ!」 このときのアンジュは教育的に怒ってみせたのではない。計画を邪魔されて、ただ腹を 立てていた。 おびえて白い顔をするハナは、消え入りそうな声を出した。 「ぱぱとままが、いるっていわれたの」 「何?」 「おやまのむこうにいるって、いわれたの」 「……異形にか」 (頭のいい異形に誘い出されたのか……) しくじったことに気づき、アンジュはハナを無造作に抱き上げ、駆ける。 魔素を持つ者は身体能力を高められる。野性の獣のような速さでアンジュは荒野を走り、 来た道を戻った。 (しまった……! 誘い出されたのは私だ) 集落の入り口に、異形が黒々と群がって恐ろしい声を上げている。 壊れそうな結界が、青白い光を起こしていた。ズシが必死に魔素を縄に送り、結界を 維持している。 「ズシーッ!」 アンジュは魔素を高めると、がれきを駆け上がり、飛んだ。 少女を抱えたアンジュが、鳥のように空に軌跡を描く。異形でさえ口を開けたまま、 そのさまを見上げた。 結界の内側に着地すると、ハナを立たせてアンジュは腰の魔素刀を手にする。柄から 光る刃が生成された。 「もうダメだ、ズシ。ハナちゃんを連れてみんなで逃げな。私は少し足止めする」 「結界の強度を上げるにはより強力な魔法具が必要であるからして、つまり……」 「ズシ、もう結界はいい!」 魔素刀を逆手に構え、アンジュは異形の群れを見据える。 突然、虎のような異形が、猿のような異形にかみついた。何が起きているのか、アンジュ にはわからない。 「仲間割れか?」 猿のような異形の肉を引きちぎり、骨までむさぼり食う虎の ような異形に、今度は熊のような異形が牙を立てた。 「な、なんだ? 共食いしてやがる」 「いや、あれは共食いというよりつまり……」 ズシはなおも杭に符を貼り、結界を修繕する。 さらに、蛇のような異形があごをはずして、熊のような異形を頭から呑みはじめた。 強引に蛇のような異形は熊のような異形を呑み込み、胴体を限界までふくらます。蛇の ような異形は張り裂け、熊の胴体が出てきた。頭は猿のようで太い牙をつけ、手足は何本 もあって熊や虎のものだ。尾は蛇だった。 「合体した!」 「いや、合体というより、あれはつまり」 奇妙な異形は天に向かって、雷鳴のような鳴き声を響かせた。 ズシは魔法書を手に、魔素を練り上げて高める。 「あれはつまり、本来ああであったのであろうからして、つまり」 「今まで分裂してたのか」 異形の強力な魔素が、アンジュの全身をしびれさせる。先程よりはるかに強くなった のは、間違いない。 異形が虎の前脚で爪を突き出すと、宙に青い火花が飛ぶ。結界はあっさり破れた。 縄は切れ、杭は倒れ、符は焼けて黒くなる。 「ダメだ、逃げよう」 アンジュは動けないでいるハナに駆け寄り、小さな手を取った。 ズシはうずくまっている。 「ズシ!」 「魔法とは宇宙の原理を知り、バランスを少し崩すものであるからして、つまりそのとき 生まれるひずみを埋める必要があるからして、つまり……」 ズシは切れた縄の両端を握った。 「おい、ズシ?」 「より強力な結界を造るにはより『確かな媒体』が必要であるからして、つまり……」 ズシの全身が光り輝く。 「おまえ……」 アンジュの視線の先で、強大な異形が爪を振り上げた。 「水克火、火克金、金克木、天地陰陽の理を持って邪を退かん」 「ズシ! やめろ!」 爪がズシの頭に落ちようとした瞬間、強烈な光が発せられ、異形を撃ち抜いた。 防御の力が張り巡らされ、周辺を包み込む。異形たちは悲鳴をあげ、つぎつぎ焦げて 崩れた。 「ああ……」 黒い煙が漂う中に、ズシだったものがある。石化し、一個の岩になっていた。 風が煙を流し、辺りを明るくしていく。隠れて見ていた集落の住民たちが、恐る恐る アンジュに近づいた。 「いったい、どうなったんです」 「終わったよ。もうどこへも逃げる必要はない」 アンジュは人の形をとどめない岩のそばに魔法書を見つけて、拾い上げた。 「ズシが、結界の一部になった。特別頑丈なのを造ってくれたよ。……命を捨ててね」 住民たちは言葉にならない声を漏らした。 アンジュは手をズシだった石に当てた。手触りは、まったくただの石だった。 「なぜ、そこまで……」 あくる日も、アンジュは石のそばでぼんやりとしていた。 施設がある方角に顔を向けた。 ささやかながら、ハナの誕生日会がもよおされているはずだ。 (ズシ、何を伝えようとしたんだ……?) 一日過ぎて、アンジュの頭も少しは働くようになっている。 (あの異形は普通じゃなかった。あれは……) 蘆屋の研究所で、異形を魔法科学の実験に使っているとアンジュはきいたことがある。 ズシはなおさら知っていたはずだ。 アンジュは魔法書に目を落とした。 (あれは実験の失敗作か? それをここに差し向けて、住民を追い出そうと……) 思えばこの任務ははじめから不自然だった。アンジュたち二人に、多数の異形を撃退 するのは無理だ。そんなことは自治組織もはじめからわかるはずだ。 避難するにしても、あまりに多勢に無勢過ぎる。 (この土地を使って実験か何かするために、失敗作を差し向けた……。自治組織もグル?) 「だからって、私にどうしろってんだ。戦えって? 蘆屋と、自治組織と……」 力なく、アンジュは自嘲して笑んだ。 (無理に決まってるじゃないか……) 上へ